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医療保険は不要?1カ月の医療費自己負担が10万円を超えることはほとんどない。

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国民健康保険証または社会保険証を持っていれば、【高額医療費制度】で1カ月の医療費が10万円を超えることはほとんどない。

 国民健康保険証を持っている人はは国民健康保険に、社会保険証を持っている人は社会保険に加入していることになります。別途保険会社の医療保険に加入しなくても、国保または社保の医療保険だけで実は充分なのです。

国保・社保には【高額医療費制度】という制度があり、年齢や所得にもよりますが、例えば35歳で年収約400万円の人が病院で医療費100万円かかった場合は、病院の窓口では3割負担の30万円を一旦払いますが、約87,000円が自己負担の上限額となり、支払った30万円のうち20万円以上が戻ってきます。自己負担の上限額が約87,000円ですので、それ以上かかることはないというわけです。

病院の費用が100万円とかの高額になることはないの?貯金はどれくらいあればいい?

まず、医療費が100万円だとすると、国保・社保を持ってれば3割負担なので、病院の窓口で支払うのは3割負担の30万円です。大きい病気の場合、例えば急性心筋梗塞で倒れると、平均16日の入院で医療費は約190万円、脳出血の場合は、平均40日の入院で医療費は約270万円です。健康保険の負担は3割ですので、実際に病院の窓口でとりあえず支払う金額はそれぞれ57万円と84万円ということになります。とりあえず57万円または84万円は退院の時に支払う必要がありますが、先述したように自己負担の上限額約87,000円以上は返ってきます。ですので、考え方にもよりますが、だいたい100万円程度の貯金があれば立て替えることができるのではないでしょうか。専門家によれば150万円という人もいますが、貯金が多ければ安心なのは当然です。

短期化の傾向にある入院の現状

最近の医療の現場では、入院は「短期化」する傾向にあります。これも医療保険が不要といえる理由です。長期入院が必要とされる脳出血などの病気でも40日が平均です。入院日数分の給付金がもらえる医療保険もありますが、短期の入院がほとんどですので元は取れないでしょう。

【先進医療】に備えるために医療保険に入るのもおすすめできない。

保険会社の医療保険は【先進医療】の特約がついているものが多いのですが(国保・社保だけだと先進医療は全額自己負担になる)、実はこの【先進医療】というのはほとんどおこなわれることのない治療法なのです。先進医療とは、健康保険の対象にするかどうかを実験している段階の治療、つまり、効果があるかどうかが実証しきれていない治療法で、実際に先進治療がおこなわれることはかなり少ないのが現状です。そのことからも、やはり保険会社の医療保険は【不要】と考えられるのです。

保険会社の医療保険料に入らなければ20年間で120万円貯金できます。

大手保険会社の医療保険ってだいたい平均して月額5,000円くらいでしょうか。それを毎月貯金出来たら1年間で6万円、子供が成人する20年後には120万円貯まることになります。ほとんど元がとれない医療保険を払うくらいなら、貯金した方がいいですね。

あくまでも個人の意見です。

記述させていただいた内容はあくまでも個人の意見です。心配な人はやはり医療保険に入るべきでしょう。心配がたたって病気になってはいけませんからね。。。