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メルカリ現金出品は規約違反!なぜ額面以上で売買されていたのか?

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なぜ一万円札や電子マネーSuicaなどが額面以上で売れるの?

メルカリで現金や電子マネーが額面以上で売買されてメディアでも話題になりましたが、そもそも何故、10,000円札が12,000円とかで売れたりするのでしょうか。その答えはクレジットカードの現金化です。クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠が設けられていることが多いのですが、お金に困った人はだいたいキャッシング枠から先に使い切ってしまいます。キャッシング枠を使い切っても当然毎月のリボ払いの返済は続きます。しかしもうキャッシングはできません。そんな時「ショッピング枠を現金化」するという発想が生まれるのです。クレジットカードで現金が買えるなら、それを返済に充てられるので、お金に困った人は10,000円が額面以上の12,000円で売ってたとしても買ってしまうのです。メルカリでおこった「現金出品」は、その需要に対する隙間ビジネスといったところでしょうか。※Suicaなどの電子マネーも払い戻しができるので考え方は現金と同じです。

過去にはアマゾンで「ギフト券付きボンカレー」の出品も

メルカリの現金出品事件かたさかのぼること4~5年前、大手通販サイトのアマゾンでも「ギフト券付きボンカレー」が出品されていた時期がありました。(現在は出品禁止)商品券やギフト券の出品が禁止されているアマゾンマーケットプレイスにて、レトルトカレーのボンカレー1個にJCBギフト券10,000円分をセットにして12,000円程で販売されていたのです。JCBギフト券だけでは出品できないので、レトルトカレーとの抱き合わせで規約の抜け目を狙った方法でしたが、その後アマゾンの対策で出品できないようになったようです。これもメルカリの現金出品と同じように、購入するのは支払いに困窮したクレジットカードホルダーで、買ったギフト券を金券ショップで換金するのが目的です。

クレジットカードでは商品券とかギフト券は買えないの?

「クレジットカード現金化」というとクレジットカードで換金性の高いものを買ってそれを転売して換金するという発想がこれまでの主流でしたが、メルカリでおこった「現金出品」という発想は非常に斬新でした。斬新というかダイレクトであたり前の発想なのですが、それが簡単に出来てしまったメルカリのシステムにびっくりです。一般的にクレジットカードで商品券やギフト券が買えないので、このように「あの手この手」を使って「現金化」しようとする人が後を絶たないのですが、実はアマゾンギフト券のようにクレジットカード決済可能なギフト券を利用して自分で現金化している人は結構いるようです。クレジットカードでアマゾンギフト券を買うことは全く問題はありませんが、現金化する目的でショッピング枠で買い物する行為がカード会社の利用規約に違反します。

メルカリの現金出品の取締りは強化されたの?

メルカリの「現金出品」に関しては、かなり取締りが強化されたようで、現在では「現金」を検索してみても出品は確認できません。しかし換金性の高い商品は「現金化」に利用される可能性がありますので、今後もいろいろと「あの手この手」の出品が出てくるかもしれません。